ミャンマー出張授業④
2022年11月16日(水)
今年度も学習院高等科にて、選択地理の時間をお借りしてミャンマー出張授業を開催しました。
今回の授業は高校3年生17人を対象として行いました。
今年度は、授業の内容に沿って「少数民族・人種問題」についても触れながら、現在も続くミャンマー情勢を在日ミャンマー人の視点から理解してもらえるような授業へのアップデートを試みました。
今年度は事前に選択地理の授業内でミャンマー問題を深く扱っていただき、生徒さんの前提知識も豊富だったため、より深い内容の授業を展開することができました。
とりわけ幅広い歴史や地理・政治の知識を生徒さんが自ら引き出して、今回のミャンマー問題に体系的かつ論理的に結びつけてお話している様子が印象的でした。
また、登壇者との交流セッションは今回も非常に盛り上がっており、ミャンマー情勢の背景に鋭く切り込むような質問から食や文化といった身近な話題まで、話は尽きない様子でした。
事後課題では、ミャンマー情勢の枠組みを少し飛び越え、様々なバックグラウンドを持つ方々との関わり合いで大切にしたいことを自分なりに考えてもらいました。
多くの生徒さんが、当事者の視点からニュースを考える重要性を痛感したようで、我々としても在日ミャンマー人の方とこういった形で学校を渡り歩いている意義を感じることができました。
今回の出張授業の内容は以下の通りです。
事前 | ・ミャンマー基礎情報プリント ・授業案内プリント の配布 ・図書館にミャンマーコーナーの展示 |
15分 | ◯第1部:ミャンマーについての導入 【ミャンマーに関するミニレクチャー】 ・基礎情報(地理・人口など) ・文化:ビルマ語を板書・ミャンマーのお菓子など五感を使った学び ・歴史:歴史・近代史→クーデター後の出来事整理 |
25分 | ◯第2部:在日ミャンマー人の方による講演 クーデター以降の情勢や活動について、写真や映像を交えながら、在日ミャンマー人の方がエピソードトーク。 ①ミャンマー地域の現状と日本での活動について(20分) ②クーデータ以降の少数民族連帯について(5分) |
5分 | 休憩 講義の内容を踏まえ、疑問点や交流セッションできてみたいこと、共有したい話題を整理する。 |
40分 | ◯第3部:在日ミャンマー人・ビルマ語専攻学生との交流セッション 5-6人1グループの3グループに分かれて意見交換 |
5分 | ・ミャンマーについてより知るためのリンク集や書籍・活動団体やメディア等の紹介 ・事後課題の提示(アンケートも含む) |
事後 | 【事後課題:小レポート】 ・主体的な調べ学習や私たちにできることを考えるワーク ・多様なバックグラウンドを持つ方々との関わり合いで大切にしたいことを考えるワーク |
出張授業⑤は、2023年1月13日に佼成女子学園にて開催いたしました。
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