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  • 執筆者の写真Kobori

Swallow Nest の立脚点① 〜Swallow の問題意識とは〜

更新日:2020年8月1日

「Swallow Nest の立脚点」シリーズでは、我々が活動を展開していくに当たって、重視している視点を大まかに紹介していきます。



「もはや途上国ではない」


 高校時代、私が初めてタイへ渡ったときに、思わずつぶやいてしまった言葉です。東京と見間違えるほどに発展した大都市バンコクを目の前に、タイという国に対するイメージがぐるっと変わってしまった一瞬でした。世界銀行のデータに基づいて考えても、タイは「中進国」という位置付けであり、開発途上国ではありません。タイに限らず、「途上国」は成長しています。


経済成長の傍らで


 ではこの成長とは何か?バンコクの街並みも、国民総所得に基づく国の位置付けも、すべて経済的要素を指標とした「成長」です。確かに、経済の成長は、その国における人々の生活を豊かにします。一国の経済が成長すれば、雇用が生まれ、生計が向上し、子どもの教育の機会ができ、その国における人々の生活や人生がトリクルダウン的に改善されていく。では、経済的成長だけで、SDGsの目指す「誰も取り残さない」未来が達成できるのか? Swallow Nest はそれに「ノー」を下します。


支援は途上国にだけ必要なのか


 「開発」や「支援」、「援助」という言葉を聞いたときに、「それは途上国でするものだよね」という感想を抱く方も多いでしょう。しかし、我々は、あらゆる支援やサポートは、経済的指標に基づいて決められた「途上国」「先進国」に関係なく、手助けを必要としている人々のところに届けるものと考えています。考えてみれば、東京で最初のオリンピックが開かれたとき、日本は「もはや戦後ではない」というフレーズが話題になったそうです。そんな日本にも、援助が必要ないとは言えるでしょうか。


 途上国は成長しています。しかし、経済が「先進国化」していく過程で、その国の社会問題も「先進国性」を持って来ています。まだ取り残されている人々がいる。サポートを必要としている人々がいる。現在、Swallow Nest はタイのにおけるマイノリティ、とりわけその子どもたちへの教育的支援を模索中です。なぜ教育か。それはまた次回!


Swallow Nest 代表



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